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2009年8月

ターシャが残してくれたもの

200Img_45438年、6月18日私の尊敬する絵本作家でもあり、計り知れない苦労をしてきながらも、常に美しくしなやかで、そしてたくましくて、広大な敷地の庭を自分の楽園と呼んでいたターシャ・テューダーさんが92歳で人生の幕を閉じ、星になってしまってからというもの、昨年NHKで特集を組んでいたことも知っていながら一度も見ることが出来ずに過ごしてきた2009年8月25日。

Nazuちゃんを送り届けながら、めったに泣き言を言わない友人の昼間の憔悴しきったメールが気になり、電話をかけてみると「これから来てくれます?」と、か細い声。「下山してるからすぐ行けるよ」と、大変なことが起きていた夏の間の出来事を聞きながら(聞くことしかできなかったけど・・)時計の針が今日の終わりを知らせてくれたので、とりあえず心を落ち着かせることだけを伝えHRCに戻り、心配してくれて待っていてくれた彼(オーナー)とお茶を飲みながら話を聞いてもらった。それから気持ちがざわめいてなかなか眠りにつけなかった。外はうっすらと明るかったけれどそれでも少しでも眠りにつき体を休めたいとベッドに横たわってみたけれど、あっという間に朝がきてしまった。Nazuちゃんと3日間一緒に過ごしてくださったKUMAさんファミリーが朝食を済ませ、お帰りになられる車に手を振りながら、眩しい日差しが睡眠不足の目に涙を誘い、昨夜の友人の憔悴した顔を思い出しため息ついてしまったら、「ドライブ行こう。」と彼が自分の用事をキャンセルして、私が心地よく安眠できる車の助手席を用意して待っていてくれた。案の定眩しい日差しと眠気に耐え切れず即効で眠りについてしまった。

Img_4595 「 着いたよ。」とどこかの駐車場に車を止めて、エレベーターを降りると交差点の先に見えるターシャ・テューダー展の大きな庭が見えた。8月30日まで高崎美術館で開催されていることは知っていたけれど、なかなか時間が作れなくて諦めていたことを知っていてくれたのかと胸が熱くなり、一気に眠気が覚めた。

館内に入ると、美術館とは思えないほどの人ごみにまるでデパートのバーゲンセールを思わせるかのように、ターシャの絵本や、何年か前に娘からプレゼントしてもらった写真集や、きっと行くことができないでしょうと察してくれていたすでに行ってきた友人からもらったポストカードや、去年の暮れにImg_4608沼田でカフェをしている大好きなRIEちゃんからクリスマスプレゼントしてもらったターImg_4605 シャの日めくりカレンダーetcを物色し、行列しているレジに並んでいる人達をすり抜けて、展示会場に向かいターシャが自分の庭を楽園と呼び、全てを手作りで生活して築き上げたターシャの世界とぬくもりが残る衣食住を見ることが出来た。最後に描いたという最愛のコーギー犬の絵本を見ながら、もうすぐ訪れる玉原の冬の景色を思い浮かべたりもした。DVDから映し出されるターシャのシワと横顔はこの秋94歳になる花を愛し、全ての人(物)を愛し、毎日を大切に元気に暮らしていてくれる故郷の母の横顔によく似ていてなんだか泣けてきた。

ターシャが残してくれた言葉は、私の心の支えでもあるし、母が私に話してくれる言葉と同じ言葉がImg_4601沢山ある。シンプルだけど心に響く。真似できるわけは無いのだけれど、少しだけターシャに近づいてみたいと、一年中ロングスカートで過ごすターシャの真似をして今日は一日スカートで過ごし、欠かしたことが無いという午後のお茶の時間で自分の心の休息を摂るというターシャに習い、ブナやカエデに囲まれていて日向の少ないHRCの私の楽園(庭)でも咲いてImg_4558くれた花達を摘み、先日友人のお店の開店一周年用に作ったブルーベリーのジャムの試食(送ってしまってから試食も無いのだけれど・・)ついでに残り物のフルーツと 木の実のパンを薄くスライスしてクリームチーズとたっぷりのブルーベリーのジャムを乗せて、いつの間に買ってくれていた  Img_4612 のか表紙に愛猫Merodyにそっくりな絵本を読みながら、自分だけの為にフランスに旅をしてきたお客様のお土産のフルーツティーをお気に入りのカップに注ぎ、昨日の用事を済ませに出かけた彼(オーナー)を待ちながら、自分だけの時間を楽しんだ。

ターシャが残してくれた言葉や、生き方を見習いながら何を(仕事も遊びも)するにも楽しんで私達流にHRCに来訪してくださる方々にこれからもおもてなしが出来るように頑張りたいと改めて思った明るい午後の昼下がり・・・

love.  YImg_4613

追・RIEちゃんからプレゼントしてもらったターシャの言葉の日めくりカレンダーをめくって一日を過ごすことが日課。そしてその日の目標。その中で好きな言葉のひとつ。「みんなが本当に欲しいのは、物ではなく心の充足です。幸福になりたいというのは、心が充たされたいということでしょう。」

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NAZUが教えてくれたこと

  Img_4593_2  恒例の行事のように夏休みが終わる前の3日間(この辺りは1週間早く新学期が始まる)、林檎やさんの去年の春お姉ちゃんになったNazuちゃんは5人兄弟の4番目の2年生。この場所の空気が大好きでいてくれるNazuちゃんは、毎月のように来訪してくださる東京に住むKUMAさんファミリーとHRCで夏休みを過ごし新学期を迎えることが何よりもの楽しみとなっている。

一段Img_4592と空が高くなって秋を感じるラベンダーパークで緑の中を走り、寝転ろんで草の匂いやハーブの香りの気持ち良さに酔いしれ、高い空を仰ぎ白鳥に見える雲を見つけたり、昼ねをしたり、鳥たちの歌声を真似したり、HRCの庭でシャボン玉をし高く飛んでは消える虹色したシャボン玉から透き通って見えるテラスのブナ爺さんが笑っているねとか、綺麗な石やガラスを集めいくつ手のひらに乗せられるか競争したり、黄色くなった葉っぱを拾い秋の訪れを知らせてくれたり、HRCの愛猫Seraには拒絶されていたのに何故かSeraの方から随分とおImg_4582姉さんになったNAZUに近づきスリスリし たり、初めて会った新顔Merodyを抱っこしてまるで赤ちゃんのお世話をしているかと思わせるしぐさや会話ですっかり仲良しになれたり、(さすが。いつも弟のお世話しているからだろうな・・)なかなか見せてあげることが出来なかった待望の夜の銀河や流星との初めての出会いに大感動し、パークのアルバイトを終了した大学生のKUMA君や、前のペンションのお孫ちゃんとカードゲームをしたり、残った漢字の宿題を合間合間に完了させてすごしていた。夏休み中TVImg_4594に釘付けだったとは思えないくらい一度もTVを見たいとも言わずに、私の仕事を手伝ってくれたり、おまけにKUMAさんファミリーの接客(特にKUMAパパの何よりもの癒し??)をこなしてくれて、厨房で食事をしながら夏休みに体験した出来事を沢山話してくれたり、彼(オーナー)にDSの仕方おしえてあげたりで、サプライズに残しておいたKUMAさんご夫妻のお誕生日のお祝いにハッピーバースディソングを披露してくれ、「今度は林檎やさんで会おうね。」と再会を約束し、NAZUちゃんはKUMAパパの隣に座りケーキを食べ、KUMAパパに素敵な魔法の呪文のように聞こえるメッセージをプレゼント。KUMAパパさんの眼鏡の内側に光る一粒の涙を確かめ、家族の待つ山里の林檎やさんに帰るために送って行った。

車の中に入ったら、すぐに目を瞑ってしまったNazuちゃん。きっと疲れ果てたんだろうなと思い、車を走らせていた途中助手席から「素敵なお空を見せてくれてありがとう。寂しくなったらまた空を見て頑張るね。」とポツリ。家に着いてもう一度2人で夜空を眺めたけれど雲に蔽われていて民家の明かりに映し出される雲の形はハートの形の耳をしたミッキーマウスに見えるねって笑った。

いつだったかNazuちゃんが:寂しがったとき、「寂しくなったらお空を眺めてごらん。空は世界中と繫がっているんだから。」といったことがあるらしい。

今宵はこの場所の素晴らしさを改めてNazuが教えてくれたことを思い出しながら、もう一度空を眺めよう・・合間を見つけNazuと同じような事をして、一緒に空を眺めては過ごして来た遠くに住む娘を思い出しながら・・・木星だけが光る午前3時・・・

love.  Y

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収穫できました。

Img_4499  お盆に入ってきになりながら、なかなか畑に出かけられなくなってしまっていた。

雨続きの多いこの夏の心配事。畑に眠っているじゃが芋の収穫。

お盆が開けて、休みをずらして彼(オーナー)の親友のSやん家族が助っ人に参上してくれた。Sやんの奥さんのNちゃんは広島の人で広島のお好み焼きの材料全てを持参してくれて待ちわびていたお好み焼きパーティーの前に畑に出かけ、今回はバイトで来られなかった長男S君を除く、Sやん家族とじゃが芋堀りに出発。下山する山の途中はススキの穂が目立っていた。ブルーベリーの畑を眺めると最終かと思っていたブルーベリーも頑張って紫色に実をつけてくれていて、女性群はブルーベリーを収穫することにした。

「今まで、ブルーベリーってすっぱくて小さいイメージしかなかったからジャムにするにも冷凍のブルーベリーを買っていたの。」とSやんの奥さんのNちゃん。言葉もなくモクモクと収穫するはSやん夫妻の愛娘のなっちゃん。偶然にも私と生まれた日が一日違いの夏の子なっちゃんは中学二年生。ゴールデンウィークのときもモクモクとたらの芽を見つけてはゲットしていた。ちなみに奥さんのNちゃんと私達の娘の誕生日は同じ日。なんだか面白いねといつも笑いあう。

暑過ぎず、心地よい風が畑を通り抜ける。改めて夏の終わりを感じた。

なっちゃんは飽きることもなくブルーベリーを収穫し終わるとじゃが芋堀りや、大きくなりすぎたオクラや、トマトや、いんげんetcとあらゆるHRCの畑の収穫物をゲットしてくれていた。その間私はなっちゃんを眺めているだけで楽しい気分にさせてもらっていた。

HRCに戻ってSやん夫妻の作ってくれる本場広島のお好み焼きが焼けるまで、枝豆やインゲンをゆでたり、なっちゃんと一緒に思いがけず沢山収穫できたブルーベリーをパックに詰めたり、ジャムをお友達へのお土産用に作りながら待つことにした。久しぶりに本格的な広島のお好み焼きは格別な味だった。もぎたての枝豆の甘さに皆で感動し、思わずビールをグビーッと飲み干しながら野菜たちの話や、近況報告をしながらダイニングで久しぶりに食事をした。

例年より量は少なかったけれど、お蔭さまで気になっていたじゃが芋堀も終了。土いじりに夢中になり、お好み焼きを沢山食べたなっちゃんは、日頃では考えられない時間に睡魔が襲ってきたらしくカードゲームもしないで熟睡。「天の川見えるよ」と彼(オーナー)の一言で、熱々のお好み焼きを食べていたときの夏姿から、長袖を羽織り、玄関の鍵を閉めて、銀河を眺めに私達のお勧めスポットに数分間だけでかけた。

Img_4496日葵が1番好きな花って言ってたなっちゃんの為にようやく花を咲かせてくれた畑の向日葵をダイニングに飾ることが出来た収穫祭の一日。

お盆の時のバタバタしたときに帰郷してきた娘に向日葵が咲いた畑を見せてあげたかったなぁ・・・

love.  Y

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あっという間に・・

Img_4443 Img_4411 この夏の長雨や、台風及び集中豪雨さらに地震と各地で被害に遭われた皆様。

心よりお見舞い申し上げます。

HRCに住む夏の自然界の画伯は、梅雨明けしてからというものは、このまま夏らしい夏の絵を一枚も描いてくれずに庭中の花達に傘を差してあげたいと思えるくらい雨ばかりでこのまま秋の画伯とバトンタッチしてしまうのかと思える8月の前半は、正直なところここに住んでいる私達の心も不安が募り、遠方に住む親戚や友人達と台風や地震のニュースを気にしながら安否の連絡を取り合い無事を知らせあう日々が続いていました。

私達の住む玉原高原は、大きな被害もなく無事にお盆休みをお客様に楽しんでもらうことが出来て安堵しています。唯一残念なのは、本来お盆過ぎまで楽しめるはずの丹精込めて育てたラベンダーパークのラベンダーが綺麗に咲けずに雨に負けてしまい後半に咲くラベンダーが綺麗な紫色の絨毯でお迎えできなかったことだけが悔やまれます。

Img_4430 本来の夏らしい夏を迎えるのは沼田の夏祭り(8月3~5日)の前の10日間なんだけれど、今年の夏はそのあと訪れてくれて、お盆期間中は日中のギラギラと光る太陽を浴びながら夏を感じ、ラベンダーパークや森の中を散策なさって日焼けした顔でお夕食を済ませ、なかなか見せてくれなかった煌く夜空の天体ショーで「あ~!!」「わぁ~!!」と願い事をする 余裕もなく歓Img_4479声だけで流星を見て盛り上がり、日頃ジメジメした不快指数多い夜のすっきりしないこの夏をお過ごしになられたお客様に玉原は心地よい風が(寒すぎない)たっぷりの睡眠時間をプレゼントしてくれたようです。

私に残された夏の宿題は山ほどあり、これから本腰入れて本当の秋が来る前にとりかかろうと思っています。

異常気象で、体調も崩しがち・・

どうぞ御自愛くださいませ。

あっという間に秋。もう少しだけ夏でいてくれますように・・・と願うのは私だけでしょうか?

love.  YImg_4505

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残暑お見舞い申し上げます。

Img_4328百合の カサブランカ 山荘に(ペンションに)

Img_4386合活けて 美しき(はしき)女性の おりにけり

百合という 美しき(はしき)香りの ダイニング

Img_4344  先週HRCで開かれた句会で、先生方が謳い上げる句に照れながら(私のことじゃないんだけれど・・)百合という名を持つ私は夏の季語の百合に何故かこそばゆく反応し、いい気分で数時間を過ごさせてもらった。山の途中の山百合は人間が手をかけることもしていないのに自然の光と雨と土と周りの木々に支えられて強くそしてしなやかに今年も同じ場所で見事な花を咲かせていた。

8月の3,4,5日の沼田の天狗祭りも大盛況で終了したよと行けずじまいの私にT酒店のFさんが斑入りのススキをプレゼントしてくれた。早いもので立秋。残暑お見舞い申し上げますの季節となってしまった。

Img_4385 本当に今年はカラッとしたギラギラの太陽にお目にかかることが殆んどなくて、HRCに住む夏の自然の画伯は夏模様を描いてくれないまま秋の画伯Img_4403にバトンタッチなんてことしないでと頼みたくなるようなHRCの庭には秋の景色がちらほら・・・

日照りが続かないお蔭で序所に収穫できるトマトやナスやズッキーニやピーマンは、ちょうど良い量だけれど、まだ収穫していない土の中のじゃが芋が気にかかる・・・

  宿泊してくださるお客様方も今年の異常気象で夏色になっていない景色に満足してはいないだろうな・・と思いつつテラスのブナの木肌だけは艶っぽくて美しくそして元気に見える日曜日の昼下がり。そうこうしている内に聞きImg_4397なれない蝉の合唱(ん?何ゼミ?ここではエゾハルゼミしか鳴かないはずなのに・・やっぱり何かが変わってきている。)

それでもかすかに感じる夏の音。夏の色。夏の香りがしてきたぁ!!さぁ今晩の真鍋ジャパンのバレーボールのワールドグランプリで思いっきり暑く(熱い)してくれるのを楽しみにしながら、今晩も気入れて夏野菜たっぷりのメニューでお客様に残り少ない夏を楽しんでもらおうっと・・

Img_4389 少し肩こりがひどくなってきたので体をほぐしながらMARINBA TOROPICANAをBGMにしてカサブランカからT酒店のFさんからプレゼントしてもらったススキと夏色になるようにと友人からプレゼントしてもらった向日葵に活けかえて残り少ない夏と小さな秋の発見の両方をイメージして飾リ直してみた。

love.  Y

Img_4381・先週ラベンダーパークが主催したモデル撮影会で、もうすぐ花を咲かせてくれそうだった庭のコオニユリ達はボキボキでした。綺麗なモデルさんのポーズに気を取られベストショット狙っていた数十人の方々の一部でしょうが、足元にも気がつかないで自然の中で最高なモデルさんの笑顔は撮れても心無い作品にしか私には見えませんよ~だ。と鬼百合化していた気分も小雨降る今朝のこと。今年の春、花壇に彼(オーナー)が植えておいてくれていたカサブランカの花が咲いているのを見て心の中が晴れ晴れした気持ちになった。

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